予防接種の種類(0歳の予防接種)

予防接種の種類

予防接種について

予防接種について

予防接種について、本当に受けたほうがよいのか?
数の増えた予防接種を何から受けたらよいのか?同時接種は大丈夫なのか?何か副作用が出たらどうしようか?などなど、不安のあるお母さんやお父さんたちが多いと思います。
当院は、予防接種について、ご理解いただけるまでご説明いたします。
津村こどもクリニックに来られるこどもの体調や状況に合わせて個々にスケジュールの調整をおこなっています。

安心してなんでも気軽にご相談ください。

予防接種のQ&A

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ワクチン

B型肝炎の予防は将来の肝臓がんの予防でもあります。

B型肝炎ワクチンは母子感染予防、B型肝炎ウイルス陽性血液での針刺し事故および水平感染の予防に使用されています。

新生児や乳幼児期がB型肝炎ウイルスに感染すると免疫の働きがまだ未熟なために、ウイルスをそのまま抱え込み、持続感染の状態(キャリア)になりやすくなります。その場合は、慢性肝炎になりやすく、将来的に肝硬変から肝臓がんになってしまう事があります。

母子感染予防に関しては、母親がHBe抗原陽性のキャリアの場合、その新生児へはほぼ100%感染します。そのため、1985年からB型肝炎母子感染防止事業が開始されています。母子感染防止事業の効果は高く、母子感染は95%以上防止されるようにうなりました。

B型肝炎は母子感染(垂直感染)や輸血以外にも、父子などからの乳児期の水平感染、性交渉での水平感染のほか知らない間にかかっていることもあり怖い病気です。日本では患者数は最近増加傾向にありますので注意が必要です。WHO(世界保健機関)は、世界中のこどもたちに対して、生まれたらすぐにこのワクチンを国の定期接種として接種するように指示しており、ほとんどの国で定期接種となっています。わが国では2016年10月から定期接種化され、0歳児の赤ちゃんは公費で接種できるようになりました。
副反応は局所反応以外にほとんどないため乳児期早期から接種をすると良いです。計3回の接種が必要です。

ロタウイルスワクチン=ロタリックス、ロタテック

生後6週から接種が可能です。

ロタウイルスワクチンとは、感染症を予防するもので、飲むワクチンです。
ロタウイルスに感染すると、重症化した場合に胃腸炎や下痢・嘔吐などの症状を引き起こし、入院しなければならない事があります。また、ロタウイルス脳炎(脳症)という病気になってしまい、神経系の後遺症が残る場合があります。ロタウイルスワクチンはこのような点滴や入院が必要になるほどの重症なロタウイルス感染症を約90%減らす効果があります。
現在、ロタウイルスワクチンには、ロタリックスとロタテックの2つのワクチンがあり、接種回数が異なります。効果や副反応には差はありません。
ロタリックスは27日以上の間隔をあけて2回接種します。遅くとも生後24週(168日)までに接種を完了します。
ロタテックは27日以上の間隔をあけて3回接種します。3回目は遅くとも生後32週(224日)までに接種を完了します。
いずれのワクチンもほかのワクチンとの同時接種を考えて、生後2ヵ月から始めるのが最適です。ヒブ、肺炎球菌、四種混合、B型肝炎の接種も大切ですので、同時接種を組み入れて綿密なスケジュールを立てる必要があります。

ヒブワクチン(インフルエンザ菌b型ワクチン)=アクトヒブ

ヒブワクチン(インフルエンザ菌b型ワクチン)=アクトヒブ

生後2ヵ月になったらまず接種

接種の対象は生後2ヵ月から4歳までです。
主に細菌性髄膜炎を予防するワクチンです。
ヒブ(Hib)とはインフルエンザ菌b型の略称で、この菌は乳幼児の重篤な感染症の原因となります。
細菌性髄膜炎の6割がヒブの感染によっておこります。
生後4か月から1歳までの乳児がヒブによる感染症の過半数を占めており、日本でも年間約400人が発症していました。
欧米では、ワクチン導入後にヒブの重篤感染患者は急激に減少しました。日本では平成20年12月から接種できるようになり、現在ではヒブによる細菌性髄膜炎はほとんど見られなくなりました。
副作用は注射の局所反応が中心です。発熱は数%で認められています。
接種時期については、生後2ヵ月から、接種回数は初回接種時の月齢、年齢によって異なります。生後7ヵ月未満で開始した場合、初回接種3回と追加接種1回の計4回です。追加接種は初回接種の最後の日を基準に7ヵ月~13ヵ月後に接種します。
1歳未満のこども達がとくに罹りやすいので、小児肺炎球菌ワクチンと同じタイミングで生後2ヵ月になったらできるだけ早く接種することをお勧めします。
令和6年4月から五種混合ワクチンとして接種できるようになりました。

小児肺炎球菌ワクチン(15価肺炎球菌結合型ワクチン)=バクニュバンス

生後2ヵ月になったらまず接種

定期接種としての対象は生後2ヵ月から4歳までです。肺炎球菌は、乳幼児に細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な全身感染症を起こしたり、中耳炎、副鼻腔炎などの気道感染症を起こしたりします。
肺炎球菌ワクチンは世界100カ国以上で導入されており、アメリカでは2000年に接種が開始されてから小児の重症肺炎球菌感染症は激減しています。
日本では平成22年2月から接種できるようになり、最近では予防接種の効果で患者数は激減しています。主な副反応は局所反応と発熱です。注射部位の紅斑、腫脹、硬結などはヒブワクチンよりもやや頻度は高く、全身反応としての発熱も20%前後に認められています。生後2ヵ月から接種でき、接種回数は、初回接種時の月齢、年齢によって異なります。7ヵ月未満で開始した場合、初回接種3回と1歳以降に追加接種1回の計4回となります。
肺炎球菌による髄膜炎の起こりやすい生後6か月までに初回接種3回の接種を済ませておくと良いので生後2ヵ月になったらできるだけ早く接種を開始するようにしてください。

四種混合ワクチン・五種混合ワクチン

ヒブワクチン(インフルエンザ菌b型ワクチン)=アクトヒブ

重い病気を予防する大事なワクチンです。

四種混合ワクチンとは、ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオの混合ワクチンのことです。

令和6年4月から四種混合ワクチンにヒブワクチンが混合された五種混合ワクチンが接種できるようになりました。


接種時期は、生後2ヵ月から7歳6ヵ月未満までです。
まず、生後2ヵ月になったら3~4週間隔で3回接種します。
そして、3回目の接種の後、6ヵ月以上あけて追加接種を受けます。
肺炎球菌ワクチン等と一緒に、生後2ヵ月を過ぎたらできるだけ早く受けるのが理想です。
副作用は、局所反応、注射部位の発赤、腫脹が主なものです。

主な副作用は発熱と発疹です。発熱は第1期の場合は、予防接種後5日~14日後に37.5℃以上の発熱が約2割に見られますが、第2期の場合は約7%です。いずれも1日か2日で熱は下がります。発疹の場合は1期で約5.5%、2期で約1.4%見られます。

BCG=結核

赤ちゃんの結核予防効果的です。

BCGは結核を予防するワクチンです。生後間もない赤ちゃんが、結核にかかると簡単に粟粒結核や結核性髄膜炎になり、生死に関わりますが、BCG接種はそのような乳幼児の重篤な結核の発病予防にとくに効果が高いと言われています。

標準的な接種年齢は生後5ヵ月に達した時から生後8ヵ月に達するまでの期間とされています。
なお、名古屋市では、保健所の3~4ヵ月健診時に集団で接種が行なわれていましたが、2019年10月からは他のワクチンと同様に医療機関での個別接種になります。
副作用は、腋窩リンパ節が腫れることがありますが、多くは問題なく自然治癒します。接種後10日頃から針跡のところが発赤や隆起し、化膿することもあり、その変化は1ヶ月後にピークとなります。
※コッホ現象:B.C.G接種後、1週間以内にB.C.G接種部位が強い局所反応を起こした場合は、結核の自然感染の疑いがあります。そのような場合は接種した医療機関に相談して下さい

こどもの体のことでお悩みでしたら北区長喜町にある「津村こどもクリニック」までお気軽にご相談ください!

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